レバレッジの上限を最終的には25倍にするという金融庁の判断に対して、最も大きな反対の声は単純に「25倍では低過ぎる」というものです。最大レバレッジをがエスカレートする傾向にある中、良識派の層には賛成意見もあるものの、25倍という判断が行き過ぎだと見る方も多いのではないでしょうか。実は私もその1人だったりするのですが。
実際に海外に目を向けてみると、イギリスでは最大レバレッジの制限は特になく、アメリカでは100倍までとされていて、25倍という日本政府の決定に対してはやり過ぎではないかと見る向きが多いようです。
これまでFXでトレードを行ってきた個人投資家の中には、レバレッジがもたらす資金運用効率の良さに魅力を感じていた人も多いはず。ですが、今回の規制により、これからFX離れが進んでいく可能性が高まるのではないでしょうか。そうなると円高が進行し、海外との取引を主幹事業にしている企業の業績悪化につながるのではないかと予測する専門家もいます。
個人投資家の中にはゼロ金利の円で高金利通貨を買うことで、金利差分の利益を稼ごうとする「スワップ投資」派も一定数存在しました。円で外貨を買うわけですから、円が売られて外貨が買われる、よって円安方向に相場が振れて輸出企業にとっては有利になっていたわけです。
あるいは相場が急速に円安・円高に振れた時に、逆張りで元に戻った時の利ザヤで稼ごうとしたトレーダーもいたことでしょう。そうした緩衝役となる個人資産が外貨取引に回らなくなった場合に、円高の進行や為替相場の変動幅が大きくなるリスクがあるともいわれているのです。